さわかみ投信の澤上篤人氏と言えば、長期投資を説いたカリスマ投資家ですよね。
そんな澤上氏率いるファンドのメンバーが、今の株価をバブルだとして、その崩壊を30回にわたり警告しているようです。
澤上氏は、株価が暴落したときに買っていくスタイルで、「日本市場は100年後も存在する」という信念で日本株を中心に超長期で投資を行うことを説いていたと思います。リーマンショック前から澤上氏の言うとおり株を買っていれば、相当な利益が出ているはずです。
そんなカリスマが発する警世の声は、現実化するのでしょうか。
アベノミクスによる金融緩和で市場にはマネーがジャブジャブ供給されたはずなのに、日本国民の所得はこの20年間一切増えず、目標とした物価上昇を果たすこともありませんでした。
企業は内部留保で資金をこれでもかというくらい貯めこみ、新たな産業への設備投資などに使われず、銀行もリスクマネーを供給することなく、マネーは株式市場に流れ、結局日本国民に恩恵が来ることはなかった。
その株式市場が暴落するとなると、日本はただただ惰眠を貪っていたことになります。
中国不動産バブル崩壊、再エネ過剰投資によるエネルギー危機、資源価格上昇によるスタグフレーションと、世界経済はリスクだらけ、おそらく株式市場の暴落はやってくるでしょう。
坂口安吾ではないですが、堕ち切ったところから再生する。その覚悟が必要なようですね。