住民の安全を守るべき警察組織に、犯罪者が多数潜伏している千葉県警。内容もエグいです。これ見ると、警察を見る目が変わります。
◎ニュース記事
◎ニュースのポイント
警察庁によると、令和4年中の全国の警察職員の懲戒処分者数はあわせて276人で、千葉県警がトップに立ちました。
1位 千葉県警35人、2位 警視庁31人、3位 大阪府警18人
・懲戒処分:性的暴行や盗撮でこれまでに6回逮捕された警部など4人
・停職処分:女性に下着姿の写真送付を強要した機動隊巡査など5人
・減給処分:警察学校の寮で現金をかけたトランプゲームを繰り返した巡査ら10人
・戒告処分:16人
〈主な不祥事〉
2月4日 火事の実況見分中に窃盗 巡査部長 免職
2月4日 女性に下着姿の写真送付を強要 機動隊巡査 停職6か月
3月4日 暴力団幹部に捜査情報を漏洩 警部補 戒告
6月24日 駐在所報奨金の不正受給 巡査 停職6か月
9月2日 警察学校でカード賭博 14人 減給や戒告
10月28日 大麻所持の機動隊巡査 免職
11月18日 性的暴行と盗撮で警部 免職
12月2日 女性にストーカーで警察職員 停職6か月
12月2日 拳銃を部下に向けた機動捜査隊員 停職3か月
◇6回逮捕された人も
懲戒免職となった1人、警察本部捜査4課の警部(45)は、女性への性的暴行という凶悪事件を起こしたなどとして処分。
8月、京成千葉駅で女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮していたとして、1人の男が逮捕されます。男は一時、逃走しますが、すぐに周囲の人に取り押さえられ、警察に引き渡されます。調べてみると、警察本部の捜査4課の警部でした。
事件はそれだけでは終わりませんでした。警部は、別の盗撮事件を起こしていた疑いがわかったのです。女性の住宅の敷地に忍び込み、風呂場を盗撮した疑いでした。警部は再逮捕されます。
さらに、DNA捜査を進めたところ、8年前に女性暴行事件を起こしていた疑いも浮上、3回目の逮捕です。集合住宅の女性の部屋に侵入し、刃物で脅した上で、乱暴する手口でした。
DNA捜査は終わりません。5年前の女性暴行事件に関与していた疑いがわかります。手口は同じでした。4回目の逮捕。
警部は主に刑事部門に所属し、いずれも事件当時、捜査4課で暴力団捜査を担当していました。勤務態度に特に問題はなかったとしています。
警部はいずれの容疑も認め、その後、起訴されました。これを受けて、警察は11月、懲戒免職処分にしました。
そして2月8日、現職当時の8年前の平成27年4月、県内の集合住宅に侵入し、女性を刃物のようなもので脅したうえ、性的暴行をした疑いで再び逮捕されました。6回目です。