中国不動産バブルの命運を握る恒大集団ですが、未払いの工事費をめぐり訴えられた模様。氷山の一角ですね。
◎ニュース記事
◎ニュースのポイント
デフォルトが懸念されている中国恒大集団が工事費などを滞納しているとして、内装工事会社の上海全築控股集団股が恒大の中核子会社である恒大地産集団と関連会社を相手取り、総額2億3800万元(約43億円)の支払いを求めて提訴。訴えの数は333件に上る。
◎感想
次々と迫りくる利払いの期限に、何度もギリギリで支払いを行ってきている恒大集団。自家用ジェット売却したり、EV部門を売却したりして資金繰りをしているようですが、今回の提訴で底なし沼であることが分かりました。
「デフォルトは回避できるかも?」というのは甘い考えでしょう。おそらく付き合いのある業者が恒大を見限って我先にと提訴を始めたら、一気にデフォルトじゃないでしょうか。
「中国政府が救済するのでは?」というのも甘い考えでしょう。共同富裕や歴史決議と、中国の政治経済は違うフェーズに入っています。旧いシステムの象徴である不動産業界を救うことはないと予想します。
我々はどうすればよいか?手持ちの株式は全て売却してドルか何かのキャッシュに変えておいたらどうでしょう。どうせ、アメリカのテーパリングからの利上げで世界経済は落ちていく運命です。株は安くなった時に再びたんまり買えばよいですね。
エキセントリックな世界の流れに翻弄されないようにしてください。