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就職氷河期世代の憂鬱 中国で行方不明になったK君の話 3

 

小、中、高、大と同じ学校に通った親友のK君が、中国で行方不明になりました。

中華系企業で働いていたはずのK君ですが、2020年末頃から音信不通となっています。

どこかで元気でやってると信じながら、K君の数奇な人生について書き留めておきたいと思い記事を書きます。

 

前回の記事

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僕が大学4年生の頃でしょうか。K君は僕の知らないうちに幸福の科学の会員になっていました。どっぷりのめり込むというような感じではなく、あくまで冷静に見ているようでしたが。

K君にとっては依るべきものが見つかったという感じだったらしく、大川隆法の本をいつもカバンに入れて読んでいました。

 

僕はそれを批判するとK君が怒ることが分かっていたので、あまり注意というか、バカにするような発言はしないように気をつかっていました。また、幸福の科学という団体は、創価学会やその他の新興宗教と違い、結構自由度が高そうに見えたので、心配することもないかと考えていました。

 

K君は幸福の科学の~支部に出入りしているようで、冗談のように「あそこの職員は可愛い」なんて言ったりしていました。大川隆法氏の講和の声を聴かせてくれたことがありましたが、K君の話し方が大川隆法氏の話し方に似てきていると感じたこともありました。

 

幸福の科学が「太陽の法」という大川氏の著作を映画化したときに、僕はK君に誘われるままその映画を見に行ったことがありました。その道すがら、K君は他の幸福の科学会員に出会い、嬉しそうに僕を紹介しました。会員でない人間を映画に連れていくということで、K君は他の会員に対して優越感を持っているように見えました。

 

また、後に僕は就職浪人をすることになるのですが、就職に失敗して辛い時、K君に声をかけられて、電車で二駅くらい先にある幸福の科学の~支部に連れていかれたことがあります。その時対応してくれた職員さんがとても美人で性格良さそうだったことに僕は内心驚きました。その日の僕の靴下は穴が開いていて、それを必死に隠そうとしたことを昨日のことのように思い出します。

 

~支部ではビデオを見せられ、初老の男性から聖徳太子が大事にするように言った3つのものは何か分かりますかと聞かれました。僕が「仏、法、僧」と答えると、初老の男性は驚いていました。その程度の教養も無い人しか相手してこなかったからでしょう。

 

まあ、K君のさりげない勧めにもかかわらず、僕が幸福の科学に入ることはありませんでした。僕は当時鈴木大拙や西田幾多郎の著書を読むことに挑戦したりもしていたので、宗教なんて必要としていませんでした。自分の世界を構築することに忙しかったのです。

幸福の科学は他の新興宗教と違って面白いなと感じながらも、大川隆法の言うことが真実だとは思いませんでした。

 

K君は、中国で行方不明になる直前まで、幸福の科学の本が出ると必ず買って読んでいました。いつも面白そうに内容を説明してくれました。僕はその話のほとんどを上の空で聞いていたので覚えていませんが、K君の人格形成にそれほど悪影響を与えていないと思います。

 

話を戻します。

 

大学時代、たまに僕を見下すような発言をするようになったり、人生で成功したいという野心を抱くようになったと以前書きましたが、K君は世界の仕組や成り立ちを理解したと錯覚でもしたのでしょう。

そして、ターニングポイントとなる就職活動期がやってきます。

 

~つづく~

 

 

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