一番ひどい就職氷河期世代の真実　中国で行方不明になったＫ君の話　８

小、中、高、大と同じ学校に通った親友のＫ君が、中国で行方不明になりました。

中華系企業で働いていたはずのＫ君ですが、2020年末頃から音信不通となっています。

どこかで元気でやってると信じながら、Ｋ君の数奇な人生について書き留めておきたいと思い記事を書きます。

棄民世代　政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす (SB新書)

作者:藤田孝典
SBクリエイティブ

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◎前回の記事

waterwoodnews.hatenablog.com

このシリーズを読んでいる方は、疑問が湧くと思います。まず、Ｋ君はどのように大金を稼いでいたのかということ、それから、一年半もの間ネットカフェなどで寝泊まりするのに、生活費をどのように稼いでいたのかということ。

Ｋ君はそのことを僕に教えてくれませんでした。なので、ここからは僕の推測になります。Ｋ君との日々のラインでの会話等から、おそらく当たっていると思いますが。

まず、どのように大金を得ていたのかという点ですが、これは父親が他界したことにより相続した遺産を先物取引などに充てていたのだと思います。相当なレバレッジをかけて運用していたのではないでしょうか。始めた当初はうまく運用していたのかもしれませんが、相場が思い通りにいかずに急変するなどして資金を溶かしてしまったのでしょう。

次に、ネットカフェで寝泊まりしている間の生活費等ですが、これは、精神障害者である母親の年金だと思います。事実、Ｋ君は母親のキャッシュカードを持っていましたから。定期的に一定額が振り込まれるため、ライフラインは確保できていたのだと思います。

その期間、Ｋ君は日雇いのバイトもしていたと聞きました。スポーツ新聞に掲載されている細い求人欄に電話をかけて仕事をするのが日課だったとのこと。

「何か分からないモノを乗用車で運ぶ仕事」とか、違法ですが「マンションにポスティングする仕事」とか。本人は良い経験だったと言っていましたが。

Ｋ君は生活保護を受給することも検討していましたが、ダメだったようです。体は丈夫でしたから。審査に通らなかったのでしょう。

余談ですが、Ｋ君のスピリチュアル好きはこの間も変わることなく、毎日近くの神社を参拝したりするなど、自らの生活を神様への祈りによって克服しようとしていました。

信仰心て凄いモノです。普通なら心が折れてしまうような生活も、「どうにかなる」と思えたのでしょうか。

また、Ｋ君は当時の「ヤフー掲示板」で「オーラのねずみ」というスレッドを立てて霊視で一般人の相談に乗ってくれている「山さん」という方に、ヤフー掲示板を使い相談したことがあります。

僕も相談内容見ましたが、長文で、「生まれた家庭も親も一般的とは言えない厳しい環境で育ってきたこと、努力したがどん底の生活をしていることを説明した後、自分は呪われていると思うので見てほしい」という内容で相談していました。

驚いたことに、その「山さん」は名古屋から東京まで来て、Ｋ君と会ってくれました。しかも無料で。「山さん」は、Ｋ君に次のように言ったそうです。

「Ｋ君は前世で平将門を裏切っており、その報いを受けている可能性がある」、「悪いことを続ければ、将来爆発事故に巻き込まれて、全身包帯姿になる」と。

また、「悪いことを続けなければ、小さいながらも幸せな家庭を持つことが出来る」とも言ったそうです。

以上余談ですが、Ｋ君は「山さん」に会った後、神田明神によく参拝に行くようになりました。